
オフィスの移転・整理・閉鎖などで出る不要物。
「これは産業廃棄物になるの?」「一般の不用品回収で持っていける?」
といったご相談を、多くの事業者様からいただきます。
ここでは、どこからが“産業廃棄物”扱いになるのか をわかりやすく解説します。
■ 産業廃棄物と一般廃棄物の違い
まず最初に押さえておくべきポイントは、
“事業活動で出た廃棄物は、基本すべて産業廃棄物”
となる点です。
家庭から出る袋ごみや家具は「一般廃棄物」ですが、
オフィス・店舗・工場から排出される廃棄物は、基本的には「産業廃棄物」または「事業系一般廃棄物」のどちらかになります。
■ オフィスで「産業廃棄物」に該当する主なもの
事業系のごみの中でも、法律で定められている 20種類の産業廃棄物 に該当するものは、「産業廃棄物収集運搬許可」を持った業者しか運べません。
20種類の産業廃棄物の詳細はこちらのブログ⇒産業廃棄物は全部で20種類。オフィスではどれが関係する?
オフィスでよく出る産廃例:
- 金属くず(棚・デスク・スチールラック・機械類)
- 木くず(木製家具、什器)
- 廃プラスチック類(オフィスチェア・マット・家電の外装部品)
- ガラス・陶磁器くず(ガラス扉・食器・割れ物)
- 紙くず(事業活動に伴うもの)
■ 「事業系一般廃棄物」とは?
さらに、事業から出たものであっても産廃の20種類に当てはまらないもの は、「事業系一般廃棄物」に該当します。
例:
- オフィスの可燃ごみ(紙くず、弁当ごみなど)
- 不燃ごみ
- 段ボール
これらは自治体の許可業者による収集が必要です。
■ よくある質問:「オフィス家具は産廃ですか?」
結論:
多くの場合、産業廃棄物として扱われます。
理由は、金属くず・木くず・廃プラスチック類に該当するため。
特に、
- 事務デスク
- オフィスチェア
- 書庫
- パーテーション
などは産廃になります。
オフィスの電化製品はどう処分すればいい?
オフィス閉鎖の際に特に困るのが、プリンタ・パソコン・OA機器・冷蔵庫などの電化製品です。これらは一般ごみとして捨てることができず、種類によって処分方法が異なります。
① パソコン
パソコンは「PCリサイクル法」の対象。
- メーカーに回収を依頼する
- 回収キットを取り寄せて宅配便で送付
- データ消去が必要(専門業者に依頼も可)
※業務用PCの場合、メーカーが回収してくれないことも多く、
産業廃棄物扱いとなるケースが多いです。
② プリンタ・複合機
プリンタやコピー機は、サイズによって扱いが異なります。
- 小型の家庭用:家電量販店やメーカーで回収してくれることあり
- 業務用の大型コピー機:リース会社やメーカーに返却
- 購入品で返却できない場合:産業廃棄物として収集運搬・処分が必要
③ OA 機器(電話機、シュレッダーなど)
基本的にオフィスで使用する機器は 産業廃棄物扱い です。
- 金属が多くリサイクルできるため、産廃業者が回収
- 重量物は搬出作業が必要になることも
④ 冷蔵庫・電子レンジ
オフィスで使用していても 家電リサイクル法の対象。
- リサイクル券を購入して回収
- 産廃業者にまとめて回収依頼することも可能
(家電リサイクル法に沿って適切に処理)
⑤ まとめて回収してもらうのが一番ラク
オフィス閉鎖の片付けでは、
- 重くて運べない
- 法律に沿った処分方法がわからない
- 機器が多すぎる
という理由から、まとめて産業廃棄物処理業者へ依頼するのが最も確実で手間が少ないです。
■ まとめ
✔ オフィスから出る廃棄物は、多くが「産業廃棄物」
✔ 20種類の産廃に当てはまらないものは「事業系一般廃棄物」
✔ 家庭ごみ扱いにはならないので、通常の不用品回収では対応できないケースも多い
✔ 迷ったら、排出内容を写真で相談するのが一番スムーズ
オフィスの片付けは複雑になりがちですが、
事前に分類を理解しておくとトラブルなく進められます。
オフィスの引っ越し、片付け、整理など産業廃棄物の処分にお困りの方は、ぜひ笹原商店にご相談ください。
相談や見積もりは無料です!


